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奈良に生きる 奈良を活かす

先日、ふっと手に取ってそのまま買った本。
少し前の朝日新聞の週末版に、中川政七商店の若社長がとりあげられていてとても興味を持ったのですが、今回のものも中川政七商店を取り上げたものでした。

まったりとした奈良。
せっかくの観光客をそのまま手ぶらでおなかをすかせたまま帰らせちゃう奈良。
県庁所在地なのに、夜は8時にすっかり暗い奈良。
11時を過ぎた頃には、野良鹿が繁華街を酔客の代わりにうろうろする奈良。
美味しいものは?と聞かれて、結構な確率で「奈良なのでねぇ」と消極的な回答しちゃう奈良。

でも、奈良の人は、実は結構奈良が好き。

そんな奈良で、アツいお店が中川政七商店。
結構お高くて、こんなこじゃれたものがここで売れるのか?などと思っていたら、いつの間にか表参道ヒルズなんかにも出店しちゃってた。
そんな中川家(鉄道ネタの中川家ではない)を取り上げた本。
面白かったです。
ずんずん拡大路線を敷いていて、きっと奈良でびっくりされてはったと思うのに、最近はその拡大が安定してきた気がします。

もともとは奈良晒を商っている老舗で、だから『遊 中川』では麻の製品が多いのね。
この晒、月ヶ瀬村で織っていたそう。
カワイイおばあちゃんのインタビューも載っています。
この月ヶ瀬の工房はずっと存続するなんて好感度大!
写真も多くて、遊中川のファンだけでなくて、奈良の商業史を知る上でも面白かったです。

若社長、ボンボンなのかと思ったら、テーマは“世の後継者への小言”なんだそうです。
日本の工芸を受け継ぐ企業の後継者を指導し、多くの会社から経営相談を受け、自らも後継者として業界の常識を打ち破った立場から、世の後継者へ成功のためのメッセージを伝えています。

奈良に生きる 奈良を活かす―中川政七商店という生き方


という本を持って、今朝は cafe FUNCHANA に納品に出かけました。
線路が見える窓際の席で、朝ごはんのクロックマダムをいただきつつ本を読む。
おいし。とっても満足。
おなかすいた~と思って食べ始めたので、写真は今日はなし。
残念、今度こそきちんと写真撮らなくちゃ。

 



by utsuwa-utatane | 2014-02-23 22:35