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冬眠から覚める

来週の日曜日は『道明寺天満宮手づくりの市』。
準備を少しずつ進めてます。

冬は寒くて自宅で引きこもりがちだったけど、寒さもようやく少し緩んできて、
タートルセーターともしばらくお別れ。
来週、春の陽気だったらうれしいな。

そして、また、マダムくーねるさんにお手伝いをお願いしてしまいました。
くーねるさん、どんどんフィールドを広げていってる。
「灯しびとの集い」実行委員だけでなく、今度は、「暮らしのおへそ」vol.19
にくーねるさんの暮らしが掲載されました。→ 

職業「主婦」。
日々の暮らしを丁寧にすごす姿が記されていました。

じーん。
すごいね。
道明寺で声をかけてもらってから、どのくらい経つんだろう。
こんな私の作ったものを、こんな風に言ってもらうなんていいんだろうかと思った。
教えられることが多いくーねるさん。

私もがんばらなくちゃと励まされる気分です。

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2015.3.22(日)
小雨決行荒天時、開催場所変更あり
場所:道明寺天満宮
〒583-0012
大阪府藤井寺市道明寺1-16-4


なんだかね、また茨木のり子を思い出します。

汲む  ―Y・Yに―   茨木のり子

大人になるというのは
すれっからしになるということだと
思い込んでいた少女の頃
立居振舞の美しい
発音の正確な
素敵な女の人と会いました

そのひとは私の背のびを見すかしたように
なにげない話に言いました
初々しさが大切なの
人に対しても世の中に対しても
人を人とも思わなくなったとき
堕落が始まるのね 堕ちてゆくのを
隠そうとしても 隠せなくなった人を何人も見ました

私はどきんとし
そして深く悟りました
大人になってもどぎまぎしたっていいんだな

ぎこちない挨拶 醜く赤くなる
失語症 なめらかでないしぐさ
子どもの悪態にさえ傷ついてしまう
頼りない生牡蠣のような感受性
それらを鍛える必要は少しもなかったのだな
年老いても咲きたての薔薇 柔らかく
外にむかってひらかれるのこそ難しい

あらゆる仕事
すべてのいい仕事の核には
震える弱いアンテナが隠されている きっと……

わたくしもかつてのあの人と同じぐらいの年になりました
たちかえり
今もときどきその意味を
ひっそり汲むことがあるのです

by utsuwa-utatane | 2015-03-15 18:34 |